マネーフォワード クラウドが軍資金10億円を用意した理由
マネーフォワードで取締役で、Money Forward Business事業推進本部 本部長を務めております竹田でございます。
この度8月より「10億円軍資金キャンペーン」を実施させていただくこととなりました。今日は本キャンペーンの実施に至った背景をお伝えできればと思います。
日本の中小企業を本気でサポートしたい
7月31日(水)に行われた『働き方を変える「10億円軍資金」 記者発表会』にて、「10億円軍資金キャンペーン」について発表いたしました。
本キャンペーンは、10月から予定されている消費増税および軽減税率制度導入を、「働き方を変えるターニングポイント」としてとらえ、変化を皆さんとともにチャンスに変えて、力強く乗り越えていきたいという想いで準備を進めてまいりました。
増税で中小企業に何が起きるのか
2019年10月に消費税が10%に増税され、同時に軽減税率制度が日本で初めて導入される予定です。これに伴い、事業者は軽減税率に対応したレジの導入や、受発注システム、会計ソフトの改修、入替などが必要となります。
安価で、場所を選ばずに使うことができ、手入力の手間が大きく削減されることで普及しているクラウド会計ソフトには、機能が自動でアップデートされるという大きな特長もあります。クラウド会計ソフトなら、今回のような法改正による対応に悩まされることがなくなるわけですから、今回を機にクラウド化の大きな流れが生まれることも想像に難くないと思っています。
しかしながら、実際のところ、ユーザーからはこんな声が届いています。
「増税対応や軽減税率、どう対応し、何をすべきなのか全然わからない」
「クラウド化をするにも、顧問契約をするにも、資金的な余裕がない」
これが現実です。売上を上げる、資金繰りを心配する。それらをしながら本業に日々忙しい中で、難しい税金に関係する対応が迫られる。「どうしたらいいのかわからない……」と立ち止まってしまう事業者様も多くいらっしゃるのです。
多くの企業には、IT化を進めるお金も人材も不足
今回の消費増税、軽減税率対応に限らず、中小企業のIT投資はなかなか進んでいません。
中小企業白書のデータを見ると、その理由として「ITを導入できる人材がいない」「導入効果が分からない」「コストが負担できない」が上位にあがっています。
お金がない上に人材もいなければ、導入効果も分からないのは当然ですね。これがリアルな状況なのです。これでは導入はなかなか進まない。私たちは、この事実に対して、もっと具体的に足を踏み入れて対応をしていかなければならないと感じています。
今後、クラウド化する/しないで差は開く一方
クラウド化が企業を高収益体質に導く可能性を秘めているのもまた事実です。
今後クラウド化をするかしないかで、大きく差が開いていく時代になってゆきます。私たちはこの消費増税というターニングポイントをポジティブに捉え、クラウド化で日本経済を大きく前に進める機会にしていきたいと考えています。
日本経済の損失を食い止めたい
クラウド化が企業経営に有効であることがわかっていても、事業者が立ち止まってしまう。これは大げさではなく、日本経済の損失につながってしまう道だと思います。私たちはこの状況を変え、前に進めたいと思っています。
労働人口が急激に減少していく時代に突入し、普通のことを普通にやっているだけでは状況は悪化してゆくだけだと思います。意志を持って「変えて」ゆかなければなりません。
私たちは、この国の働き方を本気で変えたいと思っています。
この国の働き方を変える、本気の10億円
増税を機に多くの中小企業が迷ったり困ったりする中、それを解決する手立ても独力ではなかなか見出せず、そして何より資金がない。そういった中小企業を身近でサポートできる知識や経験がある士業の方々にも、やはり資金的な余裕はなく、ボランティアで助けることには限界がある。
そこで私たちは、中小企業にはソフトそのものにかかるコストの一部を負担させていただく。サポートする士業には、そのサポートにかかる費用を私たちが支援させていただく。このように両者をサポートし、この変化の局面をチャンスへと変えてゆくための資金を用意いたしました。変化を力強く乗り越えてゆくための資金なので、これを「軍資金」と呼ぶことにしました。そしてその総額は10億円です。
私たちにとって決して少なくないこの10億円は、日本経済への先行投資です。変化にタフな会社を、そして日本を、共につくっていきたいと思っています。私たちは本気です。
(写真:イメージキャラクターの山本美月さんと当社代表取締役社長 CEOの辻)
ココロ動かすクラウド
私たちマネーフォワード クラウドはこの6月に、「ココロ動かすクラウド」という言葉をステートメントとして定めました。
クラウドという言葉からは「最先端」「新しい」というイメージとともに、「機械的」「どこか冷たい」、そんな無機質なイメージを連想させるのではないかと思います。しかし私たちが目指すのは、新しい技術に人が寄り添い、そして力強く変化していくことこそを推進し、その変化によって、多くの感動と笑顔が溢れる世界を実現することです。
今回の消費増税にとどまらず、日本は少子高齢化・労働力不足など様々な課題に向き合っていかなければなりません。それらをともに乗り越え、多くの方々がワクワクする未来を本気で実現していく力になりたいと思っています。
キャンペーン適用には条件がございます。
詳しくはこちらをご確認ください。