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社内異動したデザイナーと話して気付いた「Money Forward X本部が大事にしていること」

金融機関をはじめとするパートナーと共に、 新たな金融サービスを創出するMoney Forward X本部(以下:X)。今回も、デザイナーの方に焦点を当て、デザイン部の部長である菅井と、社内の別の部署からXに異動してきたばかりの阿部に話を聞いてきました。

Xについてはこちら

■登場人物
菅井 雅人:2016年1月入社。Money Forward X本部 UXデザイン部 部長。
阿部 千那:2019年5月入社。Money Forward X本部 UXデザイン部 UIデザイングループ。入社当初は『しらたま』のデザイナー→20年2月にXに異動。

インタビュー:大崎(人事本部)

社内にいたときにXのことを知っていた?

大崎:阿部さんは社内異動で X本部に来たわけですが、異動前にXのことをどれぐらい知っていましたか?

阿部:前にいた『しらたま』のチームに、Xと兼務していたメンバーがいました。そのメンバーの口癖が「Xは、いいチームだ」だったんです。唐突にぼんやりと何回も言うので、「あっちの方にXといういいチームがあるんだなぁ」と刷り込まれていました。当時はXが「社外の金融機関の方と一緒にプロダクトをつくっている」ことは知っていましたが、秘密が多そうな感じがして、あまり詳しいことは知りませんでした。

菅井:なにそれ(笑)秘密にしているわけではないんだけど、リリース前のプロジェクトは言えないっちゃ言えないから仕方ないか。

Xに異動してきて、率直に感じたこと

大崎:Xのことをあまり知らない状態で異動してきた当時、Xがどんな印象だったか率直な感想を聞かせてください。

阿部:落ち着いた人が多いうちの会社にしては、すごくみんな仲良くてワイワイしていて、賑やかで活気があるなって思いました(笑)

異動前に、Xの合宿(定期的にメンバー全員が集まって各自の取り組みを共有するオフサイトミーティング)に参加したんです。勉強会はすごい真面目な感じで、どの発表も面白いなぁと聞いていたんですけど、終わった後の懇親会でみんないきなり楽しそうにしていて。

菅井:これがよかったのかどうか(笑)

阿部:良かったです!テンション高く楽しい人たちがいるけど、それを見て楽しむ人もいれば、加わって楽しむ人もいて、無理にそれに合わせないと気まずいこともなくて、とてもいい雰囲気だなと思いました。

Xって主に金融機関がクライアントであるためスーツを着ているビジネスメンバーが多く、その印象から「硬くて真面目、そして経歴もすごい人が多い」と聞いていたんです。入ってみたら仕事は真面目だけど、普段は愉快で楽しい人たちというギャップがありました。

大崎:仕事を進める上で、今までの環境と比べて、Xだけにしかない特徴を感じたことがありますか?

阿部:以前働いていた制作会社との比較になってしまいますが、当時、デザイナーはすでに決められた仕様の中でデザインするだけで窮屈に思っていたんです。Xでは、プロジェクトの立ち上げから「デザイナー観点でアイデアや企画を手伝ってほしいのでMTGに入ってくれませんか?」と企画段階でデザイナーが入ることが多くありました。そのため、Xのデザイナーはクライアントと近い立場で仕事をしているなと思います。

あとは、菅井さんはじめ、ほかの方からも「やりたいことやこうした方がいいと思うことは、きちんと想いを伝えたり、実際に試してみたほうがいいよ。」と言われたことが印象に残っていて。デザイナーや個人をとても尊重してくれる組織だなと思いました。

菅井:型にはまる必要はなくて、各自のやりたいところを伸ばしてもらいたいと思っているんです。変に型に閉じこもってしまうと、自分の可能性も閉じてしまうので。
「デザイナーだから○○はやりません」といった考えは、Xだと向いていないかもしれない。むしろXでは、デザイナーはあくまで役割であって、価値を届けるためにビジネスメンバーやエンジニアとお互いに越境して密なコミュニケーションをとっていく。

ベンチャーの良さとして、「分断しない」ことを残しています。

阿部:おかげさまでデザイナーの方にも、ビジネスメンバー、エンジニアの方にも困った時に相談できて仕事も進めやすいなと感じています。

マネーフォワード唯一のBtoBtoCで見えてきたインハウスでデザイナーがいる意味


大崎:Xの構造的な特徴としてはBtoBtoC(BtoBtoBもある)もあげられると思うのですが、そこについて感じたことはありますか?

阿部:もともとマネーフォワードに入社して実現したかったのは、①Fintech、②toC、③新規事業、の3点でした。
Xへ異動するときに、あまり異動先のことを知らなかったため、勝手なイメージとして、上記のうち①であるFintechはできるけど、toBだけで、どちらかというとクライアントに言われたものをつくる受託の仕事だと勘違いしており、②と③の実現は難しいのではと、正直少しだけネガティブに考えていたんです。

でも、実際に異動してみたら、今私が担当しているプロダクトは、マネーフォワードが率先して社内で仕様などを考えてつくっていく新規事業ですし、やりとりする相手は金融機関などのtoBであるけれど、その先に一般のユーザーにプロダクトを使っていただくBtoBtoCがほとんどのため、杞憂でした。

菅井:やっぱりBtoBtoCというモデルが特徴的で、最終的には一般のユーザーが使うプロダクトをつくっているんですけど、一緒につくるtoBのクライアントと同じ方向を向いて足並みを揃えて取り組んでいかないと、一般ユーザーにとって価値のあるプロダクトがつくれないんですよね。社外の方と同じ目的のために一緒に組んでいくというのは、社内でも唯一Xがやっていることだと思います。

阿部:銀行APIの調整もXのビジネスメンバーが頑張ってくれていたので、たしかに金融機関と一緒に社会を変えていく存在なのかなと思ってます。

菅井:言われたものをつくって納品するだけだったらインハウスでデザイナーがいる必要がなくて。極端な話、外部にもデザイナーの方はたくさんいらっしゃいます。

そこはインハウスデザイナーがいる意味として、クライアントからの要望に対して「良くないものはこういう理由でよくない」と説明したり、良くないだけじゃなくて、「仮にそれでもいいけど、こういった懸念点がある」ときちんと伝えないといけない。

クライアントの叶えたいことに対して、「こういう選択肢もある」「こっちの方がいい」などベストな手段、やり方を提案していくのがインハウスでデザイナーがいる意味だったりするのかもしれません。マネーフォワードの場合は大切にするValueの1つに「User Focus」を掲げている会社ですので、目の前のクライアント、そしてその先のユーザーに対しても目を向けられているかを大事にしていきたいです。

Xはプロダクトやプロジェクトに関する知見の宝庫


大崎:いろんなプロジェクトをやっていると、かなり知見が貯まっているのではないでしょうか。

菅井:そうですね。Xではパートナーとの「共創」をポリシーとして掲げていて、自分たちだけではなくクライアント側の組織で、「User Focusしたサービスをつくっていくにはどうすればよいか」をまとめたものがあります。また、Xでの取り組みを他の領域のプロダクト、例えば法人向けバックオフィスサービスの『マネーフォワード クラウド』でも活用したり、さらには全社におけるカルチャー浸透のためのワークショップなど、プロダクト以外でも社内の他の施策にも活かした例があります。

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阿部:あとはこれだけ新規プロダクトづくりに関わっているので、前にいた『しらたま』のチームでもいろいろ活かせそうだし、もっと良いサービスをつくり出せそうな気がしました。

菅井:改めて思い返すと、Xは多様なプロジェクトをやってきたので、それぞれで得られた知見の宝庫だなと思いつつ、まだあまりそれが共有しきれていないのがもったいなく感じてきました。今後は、Xでの知見をnoteなどで対外的にも発信していきたいですね。

大崎:ありがとうございました。Xのデザイナーに限らず、当社のデザイナーによるnoteは以下のマガジンで発信しております。こちらも合わせてご覧ください!

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